前回、前々回と、海の哺乳類について書いたので、今回はその流れでジュゴンについてまとめました。
さてジュゴン。
上の画像でも分かる通り、もったりした体形の動物ですが、生息域は赤道周辺のあたたかく浅い海で、北限は日本、南限はオーストラリアとなっています。
全長は3mほどで、体重は約450kg。
草食で、主に海草を食べ、母親と子供の数頭からなる群れを形成します。
人間との関わりは古く、古来から狩猟の対象とされ、肉は美味で皮も利用され、縄文時代の沖縄県の遺跡からはジュゴンの骨が出土しています。
南西諸島のジュゴンは、1997年に、日本哺乳類学会のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。
日本では1972年に、国の天然記念物に指定されており、2003年からは、鳥獣保護法でも捕獲や殺傷が原則禁止されています。
古くから人魚伝説のモチーフとされ、アイルランドやデンマークでは伝承が残るが、いずれもジュゴンの生息域からは離れています。
日本では人魚の肉を口にして800年の寿命を得たという八尾比丘尼(やおびくに)伝説が残っています。
現在、水族館で見ることができるのは、日本とオーストラリアの2か所のみだそうです。
見る機会はそうそうないと思いますが、遠くからその繁殖を祈ろうと思います。
そんなわけで今回は、海の人魚、ジュゴンについてでした。
ジュゴンと間違えやすいマナティについては、また別の機会にまとめようと思います。
それでは皆様も、よきジュゴンライフを!
ではまた!