今日は「サツマイモの日」だそうで、サツマイモについてまとめてみました。
サツマイモ。
まずはその歴史からひも解いていきましょう。
サツマイモの原産地はどこでしょうか。
調べてみると、サツマイモの原産地はなんと中央アメリカ。
ずいぶん遠いところからきているんですね。
紀元前3000年ほど前からメキシコ辺りで栽培されており、時代が下って南米ペルーでも栽培されていたとかで、古代ペルーの遺跡からサツマイモに関する遺物が出土しています。
15世紀末に、クリストファー・コロンブスが新大陸を発見し、サツマイモをスペインのイザベル女王に献上します。
そこからヨーロッパに広まりはしますが、サツマイモは元々が熱帯の植物だったために、大規模な栽培にまでは至らなかったようです。
東南アジアへは、16世紀に入ってから、スペイン人やポルトガル人の手によって導入されました。
日本へは、17世紀に、中国から琉球を経て薩摩に入ったのが最初です。
江戸時代、西日本での飢饉の際に、鹿児島だけは食糧不足に陥らなかったことから、各地で栽培が奨励されるようになりました。
八代将軍・徳川吉宗はサツマイモの導入に熱心で、1735年、蘭学者の青木昆陽が江戸に種芋を取り寄せ栽培したのを皮切りに、東日本でも栽培が盛んになっていきました。
ちなみに青木昆陽は甘藷(かんしょ)先生とも呼ばれていたそうです(「甘藷」はサツマイモの別名)。
20世紀の第二次世界大戦時には、食糧難からサツマイモ栽培が大いに奨励されたそうです。
そんな歴史を持つサツマイモですが、栄養価はどのようになっているのでしょうか。
調べてみると、以下の通りになりました。
主食になる国もあるだけあって、栄養価が総じて高いですね。
さらにビタミンCはりんごの5倍もあるそうです。
美容にもいいんですね。
調理法としては、天ぷらにしたり煮物にしたりとありますが、60度から70度で長時間加熱すると、でんぷんを麦芽糖に変える酵素の働きが活発になり甘味が増します。
石焼き芋が甘いのはちゃんと理由があったんですね。
最後に、サツマイモは「栗より甘い十三里」などと言われますが、これは江戸時代に、栗よりも甘いという宣伝文句が考案されたことによります。
「栗より」が「九里四里」と読めるので、足して「十三里=サツマイモ」というわけですね。
それでは今回はこのへんで。
みなさまも、よきサツマイモライフを!
ではまた!