今宵は十三夜です。
とはいっても何のことやらですよね。
九月の十三夜とは、日本独自の風習で、八月の十五夜と並んで月がきれいに見える日ということで、昔から月を愛でる日とされてきた日のことです。
八月十五日に対して「後(のち)の月」と呼ばれています。
なんと始まりは平安時代、 文献上では1135年に宇田法皇の時に十三夜が愛でられています。
八月の十五夜を「芋名月」と呼びますが、九月の十三夜のことは、季節の食べ物を冠して「豆名月」や「栗名月」と呼ばれます。
この風習が江戸時代に入り、遊郭で使われだします。
どのように使われたかといいますと、遊女たちは「八月の十五夜だけを一緒に見るのじゃ嫌。ちゃんと九月十三夜も一緒に見ましょうね。一緒に見ないと演技が悪いそうよ」と嘘をついて、殿方を呼び込んでいたそうです。
だから今でも、八月の十五夜と九月の十三夜の両方を見なければ縁起が悪いなどといった流言が残っているそうです。
今夜はちょっと歩みを緩めて、夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのへんで。
みなさまも、よきお月見ライフを!
ではまた!